倉庫で保管する。こういうと単に山積みされているだけの資材ととらえられがちですが、建設資材などと違って、「紙」は湿気や日焼けなど環境条件にも気を配らねばなりません。コンテナで運ばれる商品のように野積みにしておくわけにはいかないのです。紙素材のための倉庫は、通風性が良く、太陽光の直射がない、紙にとって適切な設計が必要となります。もちろん食品倉庫のようにシビアな温度管理までは必要ではありませんが、原料から製品となるまでの一定期間、素材としての品質が保てるような適切な環境は保持しなければならないのです。
また、紙は用途によって素材の形態がかわります。それに対応して搬送のための器材や搬送方法・保管方法なども異なってきます。たとえばロール紙の場合は、その芯の部分にロープを通して吊り下げることがあります。また、ロール紙自体をそのままつかみとれるリフトも必要です。保管の仕方も立てて積み重ねたり俵積みといわれる寝かす方法もあります。平判(裁断された紙)の場合は、通常の資材などと同じようにパレットと呼ばれる「荷台」の上に乗せて運ばれます。保管はパレットごと積み重ねるのが一般的ですが、紙の材質が柔らかいと高く積み重ねることはできません。

紙の形態の違いは供給量の違いともいえるもの。新聞などのように大量に消費されるものは、専用の機材を使ってでも効率的に、平判のように少量の供給が必要な場合もある材料の場合は汎用的な手法でと、取扱の技術も異なってきます。
これらの倉庫の機能などを背骨に、製紙会社・販売代理店・新聞社・印刷会社・運送会社・倉庫会社などが連携を図ってコンピュータネットワーク化され、日々ページ数の変わる新聞や、生産量のこまやかな調整が行われるさまざまな製品・チラシ・パッケージなどに「紙」が適正な品質で、適正な量、適正なタイミングで届けられているのです。シンプルでありながら、活用の範囲がとても広い「紙」。その流通形態は今日も進化し続けています。



「倉庫網」



「平判」と「連」

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